1月のちびっこクラス

2022.05.17
日々作・ちびっこ 〜 ちびっこのせいさくレポート 〜

2022年がはじまった、年明け。
アルケミストのちびっこクラス、
1月のテーマ制作は

新聞紙を揉み込んで作る動物です。

新聞をぐしゃぐしゃにしてテープでまとめる、

というと簡単そうに聞こえますが、

力の込め具合で変形してしまうので、

作りたい形にするのにはなかなかコツがいります。

 

新聞紙を柔らかく握り込んで

マスキングテープを

力を調節しながら巻きつけ

いろいろな形を作っていきます。。

どういうふうに巻いたら重心が下になるのか。。

頭の大きさは?

手の長さ、足の形は?

などなど。。。

 

手や指をよく使い、ぎゅっと力一杯

握りしめるのではなく、

力の入れ具合を塩梅するのは

制作のすごく大事な基本の力です。その練習をしてもらいました。

 

公立の小学校でも、一人1台PCを使うようになり、
学校生活での数少ない手をつかう動作、
「紙に」「鉛筆を持って」「字を書く」
すら激減する環境になりました。

コロナで実際に身体や感覚をつかった活動が減ってしまったちびっこに、
さらに追い討ちがかかった形です。

PCを使うこと自体はまったく否定的ではないのですが。。。

わたしたちは生き物です。
使わない部分は発達しませんし、衰えていきます。

身体や手、感覚を複合して使わない活動が増えたならば、

それを補う活動プログラムもぜったい必要だと思うのです。

これからどんどん育っていくちびっこは、大人以上に
さまざまに身体や感覚を使っていく
必要があるとアルケミストは考えています。

新聞を握り込む、がなかなかできない子を見ていると、
すごく思うところがあります。

でも、「困ったなあ」と
眉をひそめていたってなんにもならないよね、とも思います。

手を使う機会として、
楽しい!と思ってもらえる、わくわくする活動を用意すること。

それが私たちにできることだ、と
強く思います。