ボランティアさんを募集します:〜ボランティアさんが支えている、アルケミストの日々〜
- 2026.01.09
- 日々のこと
2026年がはじまりましたね!
アトリエ・アルケミストでは、2026年のボランティアさんを募集します。

気になる方はぜひ、応募なさってみてくださいね。
メールにて受付いたします。
メール件名「2026年ボランティア応募」とお書きになり
2026年のアルケミストボランティアに応募される旨と
ご氏名・ご連絡先をお書き添えの上
志望理由を記入した
一般的な履歴書(インターネット上にあるフォーマットでOKです)
を添付の上、
alchemistgeneral725@gmail.com
に、お送りください。

「どんな人が関わっている場所なのか」
「アルケミストのボランティアって、実際にはどんな関わり方なのか」
それを知っていただくために、
現在活動してくださっているボランティアさん にインタビューさせていただき、
それぞれの経緯や、いま感じておられることをお伺いしました。
それを、リレー形式でご紹介しようと思います。
以下、現役ボランティアさんたちの声とインタビューです。
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① 主婦として、「自分」として
よしこ先生(家庭と両立しながら関わる:
普通のおかあさまから、スタッフへ)

よしこ先生は、
土曜日のちびっ子クラスのボランティアに応募してくださいました。
そこからアルケミストの活動に参加するようになりました。
約1年間、土曜日のちびっこクラス補助を担当してくださる中で、
子どもへの関わり方がとても丁寧で素敵だったので
こちらからお願いしてスタッフさんになっていただきました。

スタッフのための講習を受講していただき、
現在は金曜日ちびっこ1階クラスのスタッフさんとして活躍されています。
ご本人は今の心境を、こんなふうに話してくださいました。
「いまは、楽しさ6割、がんばらなきゃ4割くらい。
その“気張っている感じ”が、子どもに伝わらないかな…と最近は考えます」

子どもと過ごすこと、制作を見ることが好き。
ご自分も、美大に行ったわけではないけれど、ものづくりが大好き。

ちびっこをみていると
「こんなふうに考えるんだ!」という発見があって面白い。
一緒に働く人たちも、刺激になり、癒しにもなっている、とのこと。
一方で、講座を経て“プロとしての対応”を担う立場になったことで、
これまでとは違う責任や緊張感も生まれました。
「フォーカス・アプローチを実践する“プロとしての対応”は、
これまでの感覚とはやっぱり違う。
求められるものは、正直、厳しくなったと思います」
それでも続ける理由を、うつむいて、ぼつん、ぼつん、と
自分を確かめるように お話しくださいました。

「もし自分が子どもだったら、
こんな場所があったら嬉しいな、と思うんです。
子どもの頃の感覚って、大人になっても形を変えて残っている気がして。
喧嘩したり優しくされたり、ストーブのオレンジ色の炎とか・・
自分の記憶とは違うところで、ずっと残ってる気がするんです。
それが気づかないところでその人の軸になったりしている気がして。

自分はそうなんですが、
子どもだったときと今ってものすごく自分が激変した感じはしないんです。
子ども時代って、今につながっていて、ある部分はそのままなんじゃないかと思っています。
そんな大事な時期に一緒に居させてもらえること自体が、
贅沢だと思っているんです」

「だから、逆に感謝なんです」と、にっこりされる姿が印象的でした。
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②自己実現と、家族への選択
田巻先生(家庭と両立しながら関わる②
普通のおかあさまからスタッフへ、そして一時休業へ)

田巻先生は、もともと大人クラスの生徒さんでした。
子育て中という背景もあり、ちびっ子クラスのボランティアに参加するようになりました。
持ち前の明晰な理解力でどんどん吸収し、
金曜日のボランティアスタッフとして活躍されていました。
ロング開講の企画・実施を自ら行うなど、
正規スタッフへの移行を目前にしていましたが、
お子さんの受験に向き合うため、1年間お休みする決断をされました。
その決断までには、かなり悩まれたそうです。
「自分が勉強するわけではないし、
私が家にいることで、何かが劇的に変わるかは分かりません。
でも、息子の節目の時期に、悩んでいたら気づいて話を聞きたい。
わたしにできることはやり切りたい、と思ったんです。」

自己実現と、家族への想い。
どちらも大切に考えた末の、誠実な選択でした。
来年、すっきりした顔での復帰を、みんなで待っていますね。
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③社会人経験を、次のキャリアへ
生田先生(長い目で見たキャリアデザインとして)

生田先生は、2024年のボランティア募集に応募してくださいました。
最初に届いたメールは、意図が明確で、とても整然としたものでした。
生田先生は、建築模型制作の仕事に20年近く携わり、
子育てをしながら「立体感覚を育てることの大切さ」を感じ続けてきたそうです。
技術の変化が大きい業界の中で、
新しい技術を追い続けるのか。
これまでの経験を、別の形で活かすのか。
ゆっくり考える時間として、アルケミストでのボランティアを選ばれました。

木曜日ちびっ子クラスに配属となり、ボランティア先生として活躍するようになった生田先生は
その、機敏な判断力や自然に生まれるちびっこ対応が素晴らしくて、
他のスタッフさんからも頼りにされている存在となりました。
でも生田先生は、あえて、現在もボランティアという立場を選択されています。
スタッフさんになるためのフォーカス・アプローチ講座の成績は
群を抜いて優秀でしたし、
もちろん、アルケミストからもスタッフ登用へのお願いも
あったにもかかわらず。。。です。

「今の仕事は好きなので、
仕事と子育てのバランスを見ながら、切り替えを考えたいんです」
「子どもと制作をすることは子育てと通じることも多いけれど、
新しく知ることも多くて、できるようにならなければならないことも
たくさんあることがわかりました。」
やっぱりまだまだ勉強だな、と思った、からだとのこと。

生田先生がご自身の専門性を活かして構築した立体カリキュラムは、
2026年のアルケミストのカリキュラムベースのちびっ子クラス全体に
展開される予定です。
その月は、生田先生が全体指導の担当・監修を務めます。
もうひとつ、生田先生のすごいところは「休まない」というところです。
ボランティアさんはボランティアさんなので、
お休みを自由に取れるのですが・・・
彼女は自分の担当のクラスを実はまだ、1度も休んだことがありません。

教育関係の仕事の「元気で、いつも、そこにいること」の意味の重さを、
感覚的に理解されているのかもしれません。
「ボランティアだからこそ得られる幅と視点がある」
生田先生の関わり方は、そんなことを教えてくれる気がしました。

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④まったく別の世界に身を置く、学びとして
小川さん(別分野から学びに来る:医療関連法人勤務・子育て中)

小川さんは、2024年末の「ちょこっとボランティア」に応募してくださいました。
医療関係の法人でフルタイム勤務をしながら、
子育て真っ最中という多忙な中での参加です。
時間も体力も決して余裕がある状況ではありません。
それでも参加を決めた理由を尋ねると、少し考えたあと、
こんな言葉が返ってきました。
「直感的に、面白そう!と思いました。
今の仕事や家庭とは、まったく違う景色が見える気がして」
会社と家庭とは異なる“自分がこれまで所属したことのない分野”に身を置いたとき、
まったくアウェイな関わり・景色が見えるはず。
その感覚が、背中を押したそうです。
アルケミストでの活動について伺うと、
「おもしろいところ」と「大変なところ」を、はっきりと挙げてくださいました。
おもしろいのは、
「そういう考え方があるんだ!」という発見が、日常的にあること。
本当にいろいろな人がいて、
自分とは違う価値観に、自然と触れられること。
一方で大変なのは、
「その人が、いま何を求めているのかを読むこと」。
正解が一つではない関わり方に戸惑うことも多かったと言います。

そんな小川さんが「何気に好きな時間」として挙げてくれたのが、
クロッキーと掃除でした。

クロッキーでは、
同じ対象を見ていても、人や角度によって表現がまったく違うことに、
毎回新鮮な驚きがあるそうです。
掃除については、こんなふうに答えてくださいました。
「掃除は、思いやりを体現したものだと思っています」
大学時代に所属していた陶芸部で、
唯一厳しく注意されたのが“後始末”だったこと。
「次の人が気持ちよく道具を使えるように」という先輩の言葉が、
アルケミストが掃除を大切にする理由と重なって感じられたそうです。

「生きていく上で、周りの人や次の世代を大事にするということが、
無意識にできるようになるには、
何度も意識する経験が必要な気がして。
いまそれを、改めて教えてもらっている感じがして、とてもありがたいです」

小川さんは現在、土曜日ちびっ子クラスに隔週で参加してくださっています。
理解力が高く、明るく真面目な仕事ぶりで、
SNSなども自然と任される存在になりました。
2026年から始まる新しい親子クラスでは、
16年以上のキャリアを持ち、
モンテッソーリ幼稚園での実践経験もある保育士・安達先生とチームを組み、
企画段階から講座づくりに関わっていただいています。
この親子クラスは、
これまで行ってきた「制作の基礎動作」や「さまざまな分野に触れる体験」
を土台にしながら、
8年目となる2026年からは、より深く、より丁寧に、
親子が一緒に過ごす時間そのものが特別な体験になること
を大切にした内容へとリニューアルします。

制作を通して、
・親子時間を楽しみながら、それぞれが自分自身を発見すること
・お互いの新しい一面に気づくこと
・身体を使った基本動作を、遊びの中で自然に身につけていくこと
そうした経験が、発達の土台として
積み重なっていくことを主軸に据えています。
そこに加わるのが、小川さんの存在です。

幼児教育の専門家ではないからこそ、
「参加する親の目線」で感じる疑問や、
「こういう体験があったら嬉しい」という実感のある意見を、
カリキュラムの段階から反映する役割を担ってくださいます。
同世代で、同じく子育て中の安達先生と小川さん。

長年現場に立ちつづけてきた幼児教育のプロと、
分野は違えど社会で働き、子育てをしている一人の親。
その二つの視点が組み合わさることで、
「専門的な部分が底にありつつ、シンプルに楽しく参加できる」
新しい親子クラスが形になろうとしています。

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⑤新しい思考形式と、第三の居場所
山本さん(別分野から学びに来る②
大人クラス生徒から、男性ボランティアへ)

山本さんは、働き盛りの会社員で、三人家族のお父さんです。
アルケミストとの出会いは、大人の絵画クラスでした。
クラスご見学の際におっしゃった言葉は、今でもよく覚えています。

「あの、ぼく、絵が好きじゃないんですけどいいですか?」
「なんだかすごく、面白い人が来たぞ?!」思ったことを覚えています。
目的ははっきりしていて、
「いままで触れてこなかった分野を学んで、新しい思考形式を得たい」というものでした。

まったく知らない分野の人間の話を聞き、
制作活動をすることが、大きな目線でご自身の仕事にプラスになると考えたのだそう。

これまでほとんどやってこなかった制作活動。
最初は、円を閉じて描くことすら苦戦していましたが、
小学生のような吸収力と運動感覚で、驚くほどのスピードで上達していきました。

「大人でも、こんなに人って変わるんだな」と、
見ている側が感じるほどの変化でした。
一通り学んだあと、山本さんはボランティアにも参加されるようになります。

理由を伺うと、いらずらっぽく、こう答えてくれました。
「おじさんになって、社会の居場所をつくりたかったんです」
「まったく違うことをやってみたら、
会社や家庭とは別のコミュニティがあった。
その中で頼りにされると、やっぱり嬉しいですね」
さらに、こんなお話もしてくださいました。

「今の人間関係や仕事とは別の視点を持つこと。
家庭や会社とは違う、第三のつながりを持つこと。
それ自体が、自分にとっては豊かさであり、学びなんです」
「いろいろな背景を持った人を通して世界を見ることで、
これまで持ち得なかった判断基準や発見が、自分の中に生まれていく。
それは、大人になってからの大きな学びなのではと思います」
小川さんと同じように、
「別の視点を持つこと」を、
自分のための学びとして楽しんでおられる姿が印象的でした。
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⑥これからの自分の進路の栄養として
梅ちゃん先生(将来の進路につなげ・重ねる:
ボランティアから、運営スタッフへ)

梅ちゃん先生は、2024年春にアルケミストのボランティアにご応募くださいました。
「発達心理学の勉強をしているため、実際に子どもと触れ合う機会を得たいと考えているため」というのが
応募の理由でした。
実際にお会いしてみると、
多摩美術大学卒業後、美術✖︎こども、でいつか不登校の子のための場所を自分でつくりたくて、
自分なりに色々学びたくてアルケミストにいらしたとのこと。

持参くださった作品ファイルが素敵でした。
生死や性など、人にとって本質的なことへの関心が深く、
それを作品にすることで、自分の中で問い、確かめていこうとするもので、
誠実な姿勢とパワーが感じられました。
おおらかで柔らかな雰囲気と口調とは裏腹に、
ああ、とてもまっすぐな強さのあるひとなんだ、と感じました。
そこから1年間、梅ちゃん先生はベテランスタッフのたけざこ先生と一緒に
カリキュラムベースの1階ちびっ子クラスを
ボランティアさんスタッフとして担当していただきました。

1年現場に出ている間、フォーカス・アプローチ講習にも参加。
ボランティアさん卒業と同時に、
個別対応が主体のちびっこ2階月曜クラスの先生として
ご活躍くださっています。
彼女が担当する2階月曜クラスは、いつも和気あいあい。
先日も楽しいイベントをしました。

とにかく優しくて柔らかい雰囲気の梅ちゃん先生ですが、
大事なところでハッとする自主性と行動力を発揮します。

アルケミストのスタッフさんになる方が
共有する、フォーカス・アプローチ講座は
今回で5期になりますが、なかなかに情報量がおおく、
特に4つのセクションのうちの一つは複雑で、
使いこなすのは初めは困難です。

梅ちゃん先生はご自身のクラスに
この知識体系をいち早く応用しようと自主的に行動を起こした、
はじめてのスタッフさんでもありました。
一方で、感じた違和感をきちんと伝えることができる
コミュニケーション力もあります。
また、シンプルにものを考え、全体が複雑になりすぎないよう
「これってこうじゃない?」と途中で言える、本質から離れない目線も持っています。

声高には語りませんが、
アルケミスト以外でも
NPOでのお仕事をしたり、
不登校の子への学校としてのパイオニアの星槎国際高等学校に併設している、
ギフテッド教育を行う星槎アカデミーで不定期で講師を勤めたり・・・と
いま、必要だと思うことに
梅ちゃん先生は、本当にまっすぐです。
作家としての活動も活発で、2026年1月には個展を控えています。

現在はアルケミストの現場スタッフから、
アルケミストの全体を運営する様々な業務をおこなう、
アルケミストの中核を担う運営スタッフを兼任するようになりました。
梅ちゃん先生の夢と、アルケミストのやりたいこと、がクロスした地点で、
活躍の場を広げています。

まとめにかえて
アルケミストのボランティアさんは、
ご自身の広い意味での学び、これからの時間の使い方を考えた結果として
参加されている方が多いのが、最近の特徴なのかな、と感じました。

また、ここでご紹介した以外にも
ボランティアさんはたくさんいらしてくださっています。
記事を書くにあたり、
アルケミストの日々は本当に、
ボランティアさんに支えられている・・・と再認識しました。
ありがたいです。

現在はとくに、4月以降、月曜日のちびっ子クラスに参加ができる
ボランティアさんを探しています。
が、
月曜〜日曜までで
『*曜日なら出れますよ』
『なにができるかわかりませんが、こういったことが得意です』
等々、やってみようかな、と思われる方は
ご連絡いただければと思います。
アルケミストのボランティアは、その方にとって
関わることで、
自分の世界が広がっていく場でもあるといいな、と思っています。
特に、
・美術教育の分野でキャリア形成を考えている方
・仕事は別にありつつ、広い意味での学びを求めている方
・アルケミストに興味がある方
そんな方に、ぜひ出会いたいと思っています。
ご関心のある方は、ぜひ一度、お問い合わせくださいね。




