2024/10/27 sun. 中学生がWSの先生役! 青空の下で、手足で思いっきり絵を描こう! 三原色アートWS実施報告
- 2024.12.17
- 活動レポート
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活動報告:こども先生が大活躍しました
2024/10/27 sun. 中学生がWSの先生役!
青空の下で、手足で思いっきり絵を描こう! 三原色アートWS実施報告
*アルケミストこども先生&スタッフチーム、がんばりました*
「子ども先生」とは、
アトリエ・アルケミストに通っているちびっこのなかで
とくに年下の子のお世話が好きな子が、アルケミストから依頼されてなる役目です。
制作が好きなだけでなく、周りを気遣うのが得意だったり、
掃除を自主的にできる子が選ばれます。
「子ども先生」は
アルケミストのほかの大人の先生と全く同じように、
内外のイベントやワークショップで
補助として参加します。
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今回はアルケミスト開設以来、初めて!
大規模な外部WSで
子ども先生が「補助役」ではない中心的な役割を担いました。
また、初めて、20代の統括スタッフが率いるスタッフチームがWSの進行を支えました。
ファシリテートは中学1年生。WSの進行リーダーは20代になったばかり。
そんな、アルケミスト的には嬉しい「初めて」がたくさんの、
イベントのご報告をしたいと思います。
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東京都町田市にある、薬師池公園四季彩の杜西園( ウェルカムゲート)は
アルケミストから車で10分程度の公共の公園です。
とてもおしゃれな公園で、年間を通じてさまざまな魅力的なイベントを行っているため、
足を運んだことのある方も多いのではと思います。
この公園では毎年10月末〜11月に、
Park Fest 894 in 西園(パークフェストやくし)、という
大規模なイベントを行います。秋の芸術祭とも言えるイベントです。
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アルケミストは毎年、この秋の芸術祭で、「三原色アート」というWSを
実施させていただいてきました。
薬師池公園のカフェ前の広い芝生広場で、
長さ1メートルを超える大きな画用紙に、
手足に絵の具をたっぷりつけて、
思いっきりちびっこに絵を描いてもらう、というものです。
描くテーマは毎年変わるのですが、今年は「魔法の花」でした。
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例年はベテランスタッフと新しいスタッフさんが組んで行うこのイベント。
今年は、アルケミストの子ども先生じゅんのすけくん(中学校1年生)が
みんなの前で、制作の手順を説明する大事な『ファリシテーター』役をしました。
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じゅんのすけくんの仕事は、
「わかりやすく & やりたい! と思ってもらえるように
ワークショップの説明をすること」
「困っているちびっこを助けてあげること」
です。
制作手順の説明は、時間にするとたったの15分程度。
でも、その出来がそのイベントを大きく左右します。
じゅんのすけくんはその15分のために、
自分から希望し、主宰の羽田といっしょに合計4時間、練習をしました。
川沿いを歩きながら
身振り手振りをまじえて、
当日そのままになんどもリハーサルする、というものです。
今年描くテーマも、練習中にじゅんのすけ君に考えてもらいました。
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自分が心から面白いと思っていて、
やらせてあげたい!というテーマであれば
神対応が自然にできるもの。
逆に大人でも、お仕着せのテーマって
なかなかうまく説明できないんですよね。
夕暮れのなか、一緒に川沿いを歩いて
出たアイデアが「魔法の花」でした。
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会場の設営や進行、会場である薬師池公園さまとの渉外を担当したのは
新統括スタッフ、森望瑛(もりのえる)くん。
2023年6月からアルケミストに参加し、2024年9月から本格的に運営の中心になっています。
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現場の設営・運営・撤収を固めてくれたのは
月曜クラスの梅ちゃん先生・火曜クラスのたけざこ先生、火曜2階クラスのかんな先生、
木曜クラスのゆうね先生です。
全員20代の先生です。
じゅんのすけくんが、制作手順の説明ができても、
会場が作れなかったり、
絵の具で汚れたちびっこが、
手足を洗うためのタライを常に水を変えたりする地味で大変な作業がないと、
イベントは成り立ちません。
当日までの準備や打ち合わせ、
朝は8時すぎから現場に集合し、
大きな面積の会場設営をし、WS中は会場を駆けずり回り、片付けをして・・を午前と午後、2回行う・・
楽しい制作イベントは、こういった地味でたくさんの仕事から成り立っています。
先生方はそれらを、
それぞれの持ち味を活かしながらがんばってくださいました。
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今回の子ども先生は、実はじゅんのすけくんひとりではありませんでした。
合計、4名の子ども先生ががんばってくれました。
中心役の中学1年生のじゅんのすけくん。
中学1年生のももかちゃん。
小学6年生のななみちゃん。
小学5年生のしーちゃんです。
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*この画像のみアルケミスト編集
じゅんのすけくん、ももかちゃん、ななみちゃんは「子ども先生」の大ベテランで、
何度も子ども先生の依頼を受けて様々なイベント補助の仕事をしてきています。
しーちゃんは2024年5月のイベントが初仕事でしたが、
その仕事ぶりが素晴らしく、
子ども先生2回目にして大きなイベントの参加となりました。
たまたま全員、小1から小6までが対象の
金曜日ちびっこクラスの出身だったため、
小さい頃から一緒の子がほとんどでした。
チームワークもばっちりだったよう。
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「アトリエいち元気なクラス」と言われていた金曜日クラス。
ふつうのおしゃべりがなぜか叫び声(笑)という元気印のクラスでしたが、
みんなとても仲が良くてイベント好きなクラスでもありました。
ハロウィンやオバケ大会?など、金曜クラスのちびっこたち自身が企画して、
「やりたい!」と先生方を説得して行ったイベントがたくさんある・・
そんなちょっとめずらしいクラスでした。
2024年12月現在の金曜日クラスは、また新メンバーがたくさんきてくれて、
また違った雰囲気になっています。
制作が大好き!なのはみんな変わりません。
うどんをつくったり、しらたまをつくったり、
イベント好きなのも変わらないようです^^;)
小さい頃からみている子たちが大きくなって、
ぐんぐんいろいろなことができるようになることを
目の当たりにできるアトリエの仕事は、本当に贅沢な仕事だ・・と
身体中が嬉しくなるのは、こういった瞬間です。
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当日は、アルケミストでとてもお世話になっている写真家さん、香川賢志さんに
写真撮影をお願いし、イベント実施となりました。
このHPで掲載している画像も
全て香川さまと当日サポートくださいました写真家さんの作品です。
当日の空気感が伝わるあまりに嬉しい写真・・感謝いたします!
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アトリエ初の大役子ども先生を引き受けてくれたじゅんのすけくん。
しっかり現場をサポートしてくれたももかちゃん、ななみちゃん、しーちゃん。
楽しい時間を全力でつくってくださった先生方の
のえるくん、たけざこ先生、梅ちゃん先生、かんな先生、ゆうね先生。
様々な点でたくさんのご配慮をいただきました
薬師池の園田さまはじめとしたスタッフのみなさま。
そして、何より、参加くださいましたみなさま、
本当に、ありがとうございました。。!
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イベントのあとに・・
統括スタッフの
のえるくんは、
普段は英語で考え、読み書きしているバイリンガルなのですが
「みんなの協力でできるイベントだから」と
苦手な日本語で手書きのお手紙を書いて、
ちいさなお菓子の包みをつくって手紙を添え、
イベント当日、関係者全員に手渡していたそうです。
「てがみ、かわいいからだいじにする」と
後日スタッフから教えてもらいました。
「みんなで頑張ろう」っていう
のえるくんのみんなへの気持ち、きっと伝わったと思いますよ。
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イベント終了後、じゅんのすけくんに
インタビューをしてみました。
「緊張した?」って、
まず聞いたほうがいいのでしょうが、
じゅんくんはあんまり緊張しないんですw
ほかの質問をしてみました。
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Q:レクチャーするときに気をつけていたことってなんですか?
A:誰か(スタッフ、僕含め)の価値観を押し付けないことと、
ワークショップを楽しいと思ってもらえるようにすることです
Q:当日、一番印象にのこった作品ってありますか?
A:虫が出てくる花です!虫だけでなく、
花にもこだわってもらえてカラフルな藤の花を作ってもらいました!
Q:こども先生の醍醐味(たのしいところ)ってなんですか?
A:最後の最後に満足顔で帰っていくところを見ると「やったぜ」って思います!
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『だれかに嬉しい、って思ってもらえることがうれしい』
それを聞いて、すごく嬉しくなりました。
じゅんのすけくん、子ども先生活動は
中高生クラスに移動した今後も続けてくれるそう。
理科実験が好きなじゅんのすけくんは好きを活かして
来年2月には理科の実験要素が入った制作WS(STEAMワークショップ)
の「ラムネWS」を実施予定です。
今後も楽しいイベント、待っていますね!
(文:アトリエアルケミスト主宰 羽田由樹子)
(写真:香川賢志)