CURRICULUM

ちびっこクラス(小学生クラス)のカリキュラム

基本情報

  • 対象年齢

    小学校1年生〜6年生

  • 参加できるクラスと活動

小学生のお子さまは、週に一度の制作が基本となります。
(注:親子クラスは月に一度のクラスとなり開催頻度は異なりますが、小学生のお子さまに対するアトリエの考え方としてお読みいただけますと幸いです)

月の前半、第1週〜2週はゆるやかな目標がある「テーマ制作」をおこない、後半の第3週・4週は各自がやりたい制作を自由に選ぶ「自由制作」をおこないます。

今はちびっ子の制作スピードがどんどん落ちていて、テーマ制作が月の第3週まで食い込むことが増えてきました。

「月の前半はテーマ、後半は自由」のリズムも、彼らの実情に合わせて変えていかなければならないかもしれない、とスタッフ間で話し合い中です。

例:2019年9月

1週目  油絵をやってみよう
2週目  油絵 続き
3週目  自由制作
4週目  自由制作

テーマ制作は、「できることをふやす」を目的に、制作の基本動作がスムーズにできるためのレッスンや、未知の新しい制作の分野と出会うカリキュラムをおこないます。

「できることをふやす」テーマ制作のつぎに、「やってみたいことを、自由にやってみる」自由制作をおこなう。このリズムを基本に、個々のちびっこのペースやその時の状況を見ながら進めていきます。

テーマ制作=自由な制作のためのベースづくり

テーマ制作は、ちびっこが自由に制作ができるようになるためのベースづくりとして毎回さまざまな手法や素材を紹介していきます。

ハサミを自由に使いこなすための時間。木材、布、粘土。。素材と出会ってじっくりつきあってもらうための時間。

そんな時間として進めています。

もしも、セロテープしか知らなければどんなものもセロテープでくっつけます。ボンドも知ってるけれど、めんどうだからセロテープを使う、という子もいるでしょう。

できあがりの違いを痛感したことが少ないと、いちばん簡単なものを選んでしまうのは当然です。

ここはボンドがいいかなあ?ホチキス?釘でうつ?針金でとめる?

いろいろな方法を知っていること。失敗をふくめて、その効果を何度も体験していること。知って・感じた「身体ごとの納得」があるからこそ適した加工を選べるようになります。

毛糸は引っ張りすぎると切れちゃうこと。絵の具のさわり心地は種類によってみんな違うこと。

それは、全身の感覚を連動させる経験でもあります。

たくさんの、小さな「あ、こうなんだ」「あれ?こうなんだ?」

を体感して、からだごとの納得を重ねていってもらうことが、自由にアイデアを形にしていける力のベースになっていく、と私たちは考えています。

自由制作=じぶんと、誰かと、素材とのやりとり

自由制作は、アルケミストにある材料と道具をその名のとおり、自由に使って、各自が好きなものをつくる時間です。

絵を描く子。粘土を触る子。木を切る子。思い思いの制作が進みます。

そのとき、ちびっこは自分のイメージをかたちにするために、材料に触れながら全身の感覚を使っています。

何かを熱中してつくる時間は、装わない、装えない「自分との対話」の時間です。

使った色合い。丁寧に作るのか、アイデアをばんばん出してつぎつぎ作るのか。

作っている時の様子と作品はそのまま、その子の自己紹介になります。

熱中した制作の時間を誰かと過ごすことは、言葉をつかわずにお互いの本質に触れ、影響しあうことでもあるのです。

「最近さあ・・」といったようなたわいもない会話と、制作をつうじた深いコミュニケーションを同時に繰り返すことで、その場所はお互いが安心できる学びの場所になります。